令和4年CVD研究会活動記録

第77回CVD研究会 (第31回夏季セミナー)

令和4年8月9日(火) 13:00 〜 10日(水) 12:00
野洲セントラルホテル(滋賀県野洲市,電話 077-588-0101)および MOLDINO野洲工場(滋賀県野洲市三上35-2)
共催 化学工学会反応工学部会CVD反応分科会,京都大学工学研究科化学プロセス研究コンソーシアムナノ材料プロセス研究グループ
プログラム
1日目 8/9(火)
13:00〜14:00 「金属スクリーンを用いたプラズマ窒化」 関西大学 化学生命工学部 教授 西本 明生 氏
14:00〜15:00 「第一原理計算を用いたALDプロセスの反応メカニズム検討」 大陽日酸株式会社 技術開発ユニット 村田 逸人 氏
15:00〜16:00 「六方晶窒化ホウ素とのヘテロ構造を利用したダイヤモンドトランジスタ」 物質・材料研究機構,筑波大学 准教授 山口 尚秀 氏
16:00〜17:00 「CISフレキシブル太陽電池」 産業技術総合研究所 主任研究員 上川由紀子 氏
2日目 8/10(水)
9:00〜9:30 「株式会社MOLDINO野洲工場のご紹介」 (株)MOLDINO 野洲工場 開発技術部 部長 古野 真弘 氏
9:30〜11:00 工場見学  株式会社MOLDINO 野洲工場
11:00〜12:00 「ハードコーティングとコーティング装置に関する最近の展開」 株式会社IHI 中井 宏 氏
参加費 CVD研究会業界会員,業界個人会員 33,000円
CVD研究会個人会員 24,000円
共催・協賛団体会員(大学・国公立研究機関関係者) 29,000円
共催・協賛団体会員(企業関係者) 42,000円
一般 48,000円
学生 16,000円

第77回CVD研究会は現地参加のみでの開催としました。新型コロナウイルス感染の第七波の最中でしたが,28名の方にお集まりいただきました。せっかくの対面開催でしたので,工場見学を企画しました。判断の困難な中,株式会社MOLDINO野洲工場が見学を受けてくださり,滋賀県野洲市での開催となりました。工場見学では,切削工具の製造工程を最後のPVD処理のところまで見せていただくことができました。参加者は皆,興味をもって見学させていただきました。株式会社MOLDINOの皆様とご協力くださった三菱マテリアル株式会社の皆様に感謝申し上げます。 講演では,関西大学の西本先生からは,金属スクリーンを用いたプラズマ窒化についてお話を伺いました。対象物である鋼材そのものを電極にするのではなく,いわゆるメッシュ電極を用いることで,プロセスの自由度が上り,不純物制御ができること,スクリーン電極のスパッタを利用して第3成分を入れられることや,鋼材以外への適用についてもご紹介いただきました。 大陽日酸の村田様には,第一原理計算を用いたALDプロセスの反応メカニズム検討についてご紹介いただきました。実験前に数値シミュレーションで原料や反応条件を検討できるのは開発リードタイム短縮に効果的です。多くの反応経路候補すべてを計算していては時間がかかりすぎますが,有力候補を選ぶ考え方も教えていただきました。 物質・材料研究機構,筑波大学の山口先生には,六方晶窒化ホウ素とのヘテロ構造を利用したダイヤモンドトランジスターについてご講演いただきました。理論的に予測できる性能低下因子に次々と対策され,性能のりっろん限界に近づいてこられたことがよくわかりました。 産業技術総合研究所の上川様には,CISフレキシブル太陽電池をご紹介いただきました。フレキシブルであることを利用した多様な適用先があり,トヨタ自動車の車載用の話もその一環であることがよくわかりました。 IHIの中井様には,IHIグループ各社のコーティング装置を網羅的にご紹介いただきました。工業スケールの製膜装置ならではの課題も理解できました。参加者の中には特定の製品に興味をもたれた方もあったことでしょう。 今回は,いつものような多岐に亘る内容での講演会に加え,製膜プロセスの工場見学まで実現することができました。講演者と工場の皆様ならびに参加者の皆様に感謝します。


第78回CVD研究会

令和4年12月2日(金) 10:30 〜 17:00
京都大学桂キャンパス (京都市西京区京都大学桂)
共催 化学工学会反応工学部会CVD反応分科会,京都大学工学研究科化学プロセス研究コンソーシアムナノ材料プロセス研究グループ
協賛(予定) 化学工学会関西支部,日本化学会近畿支部,近畿化学協会
 
プログラム
10:30〜11:30 研究紹介および研究室見学 京都大学材料化学専攻応用固体化学分野(田中勝久研究室)

京都大学化学工学専攻反応工学分野(河瀬研究室)
12:45〜13:00 令和4年度CVD研究会総会
13:00〜13:50 HiPIMS法によるDLC成膜技術の応用 ナノテック株式会社 取締役 平塚 傑工 氏
13:50〜14:40 反応性物質の活用で拓くシリコン系CVDプロセスの可能性 横浜国立大学 名誉教授 反応装置工学ラボラトリー 羽深 等 氏
14:50〜15:40 不純物でスパッタ膜のモフォロジーを制御する〜アモルファスからエピ膜まで〜 九州大学 システム情報科学研究院 教授 板垣 奈穂 氏
15:40〜16:30 MOCVD法による強誘電体薄膜及びナノ構造の作製 兵庫県立大学 工学研究科電子情報工学専攻 教授 藤澤 浩訓 氏・中嶋 誠二 氏
16:30〜17:00 話題提供「Use of Direct Liquid Injection (DLI) vaporization for the CVD and the ALD of various materials for diverse applications KEMSTREAM President Herve Guillon 氏
参加費 CVD研究会会員 3,000円
大学・国公研 教員・研究者・技術者 5,000円
共催・協賛学協会会員(企業関係者) 10,000円
一般 15,000円
学生 1,000円

第78回CVD研究会は現地参加のみでの開催としました。30名の方にお集まりいただきました。京都大学桂キャンパスを会場とし,工学研究科材料化学専攻の田中勝久教授の研究室と,工学研究科化学工学専攻の河瀬元明教授の研究室を見学しました。

共催行事

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