令和2年CVD研究会活動記録

令和2年度のCVD研究会の活動は,新型コロナウイルスへの対応として,すべてオンラインで行うこととしました。そのため合宿である夏季セミナーは開催せず,以下の講演会を開催しました。令和3年3月4日にも第73回CVD研究会を開催しました。この第73回については令和3年CVD研究会活動記録のページに記載しています。

第71回CVD研究会

日程 令和2年10月27日(火) 13:00〜17:00
会場 オンライン(Zoom ミーティング)
共催 京都大学工学研究科,化学工学会反応工学部会CVD反応分科会
プログラム
13:00〜14:00 「独自の高純度化材料を用いたペロブスカイト太陽電池の高性能化研究」 京都大学化学研究所 若宮 淳志 氏
14:00〜15:00 「ミストCVDによるκ-酸化ガリウムのエピタキシャル成長」 京都工芸繊維大学 西中 浩之 氏
15:00〜16:00 「スパッタリングによるDLC成膜」 (株)神戸製鋼所 機械事業部門 産業機械事業部 沖本 忠雄 氏
16:00〜17:00 「切削工具用CVD-AlTiN膜の開発」 三菱マテリアル(株) 加工事業カンパニー 開発本部 材料・コーティング開発センター 石垣 卓也 氏

CVD研究会では初めてのオンライン講演会となりました。参加費を会員非会員を問わず無料にしたこともあり,参加者数は108名に上りました。 若宮先生と沖本様のご講演は溶液法とスパッタリング法に関するもので,CVDではありませんが,若宮先生にはペロブスカイト太陽電池とその合成法のノウハウまで,丁寧にご教示いただきました。沖本様には,新しいスパッタ装置の意図や効果,受託加工についてまでご説明いただきました。いずれも示唆に富んだ話を興味深くうかがうことができました。西中先生はわかりやすく新しい酸化ガリウムの結晶形のミストCVDを説明されました。石垣様には,基礎的なことから工業製品の開発に関することまで貴重なお話をうかがいました。100人を超える参加者でも混乱なく,質疑応答も充実したものとなりました。講演者ならびに参加者の皆様に感謝します。

第72回CVD研究会

日程 令和2年12月18日(金) 13:00〜17:00
会場 オンライン
共催 京都大学工学研究科,化学工学会反応工学部会CVD反応分科会
プログラム
13:00〜14:00 「CVDプラズマ中のナノ粒子の成長制御と応用」 九州大学 教授 古閑 一憲 氏
14:00〜15:00 「成膜材料と成膜プロセス開発の現状と今後」 株式会社ジャパン・アドバンスト・ケミカルズ 技術開発本部長 安原 重雄 氏
15:00〜16:00 「ハライド気相成長法によるβ-Ga2O3高品質ホモエピタキシャル層の高速成長と導電性制御」 東京農工大学 大学院工学研究院応用化学部門 教授 熊谷 義直 氏
16:00〜17:00 「AlGaN混晶のMOVPE成長シミュレーション」 King Abdullah University of Science and Technology (KAUST) 教授 大川 和宏 氏

2回めのオンライン講演会にも,55名の参加をいただきました。初めての海外からのご講演もトラブルなく実施できました。今回の質疑応答も活発でした。講演者ならびに参加者の皆様に感謝します。

共催行事

平成7年以降の全講演者リスト
CVD研究会CVD研究会活動実績
―CVD研究会事務局―
〒615-8510
京都市西京区京都大学桂
京都大学大学院工学研究科
化学工学専攻河瀬研究室
CVD研究会事務局
電話: 075-383-2663
Fax: 075-383-2653
secretariatcvd.jpn.org